2008年08月27日

皇妃エリーザベトの資料展、菩提樹で開催!

没後110年記念「皇妃エリーザベト資料展」

2008年8月28日(木)〜9月13日(土) Café菩提樹 
営業日:水曜日―土曜日 pm1:00-pm7:00
*9月4日(木)は臨時休業


♪9月7日〔日〕に関連レクチャー・コンサート開催 こちらはチケット完売です。


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明日28日より、いよいよ「皇妃エリーザベト資料展」が菩提樹のカフェで始まります!
約1年前の日記に書いたように、今年はエリーザベトの命日〔9月10日〕に合わせてエリーザベト関連のイベントをやろうと昨年から決めていました。


何を隠そう私はエリーザベトの大ファン。


日本ではミュージカルの主人公としてのエリーザベト(日本ではエリザベートと表記されますね)の方が知られていると思いますが、私はずっと昔から彼女の特異な人格、生き方に心惹かれていました。


でもエリーザベトに関心を持つようになった20年数年前は資料もほとんどなくて、ジャン・デ・カール著の伝記(といってもこれはかなり中身の濃い本です)が一冊翻訳されていただけ。


当時はエリーザベトの足跡巡りをしようと思ってウィーンまで行ってもほとんど情報もないし、エリーザベトが住んでいた王宮ホーフブルクでさえ訪れる人など誰もいなくて、皇帝一家の居室へ向かうひと気のない階段を上っていくのが心細くなるほどでした。看板も何もないんですから。


皇帝の住居の入口の木製の扉の上にKaiser Appartmentと書いてあるだけで、その扉を開けるのさえ勇気が入りました。扉を開けると小さな受付があってそこで入場券を買って宮殿内を見学するのですが、私が初めて一人でここを訪れた時は見学者はいなくて、シーンと静まりかえった広い宮殿の室内を一人でふらふら歩き回り、フランツ・ヨーゼフ1世の部屋やエリーザベトの部屋などで彼らの遺品に囲まれてたったひとり佇んでいました。亡霊が現れてもおかしくないような空気でした。とはいえ、エリーザベトの亡霊なら現れてほしかったですけどね!


今のエリーザベト人気からはそんな時代があったなんて想像できません。


南ドイツ、バイエルンの自然の中でのびのび育ったエリーザベトはウィーンの王宮に馴染めず、心身共に病気がちで次第にウィーンにいるのを避けるようになりました。だからウィーンの人にとってはエリーザベトはいつも不在の皇妃で、感心できる存在じゃなかったんです。そういう点でもウィーンという街は長い間エリーザベトに対してあまり関心がなかったのだと思います。


そういう状況に変化が現れたのはいつ頃かしら?と自分なりに考えてみると、やはり1992年に初演されたミュージカル「エリーザベト」のヒットがひとつのきっかけだったように思います。ウィーンの人たちがエリーザベトは「お金になる」ということに気づいたんですね。1998年には没後100年という記念すべき年が控えていましたから、この年に向けて「エリーザベト」がウィーンの観光業界にとって一番の売り込み材料となったわけです。


ミュージカル「エリーザベト」は初演から数ヶ月後に私はオリジナルキャストで見る機会があり、その後のウィーンでの再演も何度か見ていますが、日本で日本版を見た時は正直言って逆カルチャー・ショックでした。ミュージカルについてはまた後日詳しく書きたいと思います。ウィーンでなぜこの作品が注目を浴びたのか、何が一番評価されたのか、日本で語られることはあまりないでしょうから・・・。


没後100年の1998年はウィーン市内のエリーザベト縁の場所、ホーフブルク、シェーンブルン宮殿、ヘルメス・ヴィラの三箇所で大回顧展が開催され、私はこの展覧会を見るためにウィーンに飛び全会場を回りましたが、特にヘルメス・ヴィラでの展覧会はエリーザベトの複雑な人間性を様々な角度から分析していて、かなり難解な内容でした。エリーザベトは決しておとぎの国のお姫様ではなく、心を病み、生きることに苦しみ、運命と闘った一人の女性なのです。


晩秋の小雨が降る寒い日にウィーン郊外の広大な森の中にある館に出掛けていく人はまばらで、物音一つしない薄暗い展示室の中で膨大なエリーザベトの遺品に囲まれてちょっと背筋がぞくぞくするような、そんな体験でした。


あれからもう10年経つなんて信じられません。


今回の資料展では私が巡ったエリーザベト縁の地の写真やウィーンでの展覧会カタログ、貴重な書籍を中心に展示します。資料が沢山ありすぎて全部を飾るのは無理なので、これはと思うものをピックアップしてご紹介することにしました。


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美味しいコーヒーを飲みながら、エリーザベトの人生に思いを馳せてみませんか?ご希望される方には展示品の詳しい解説を致します。(ドイツ語の資料が多いので。)


皆様のご来場をお待ちしています!!
posted by Chika at 21:14| 美術展&資料展